SIM's memo

Books, Foods, Rock 'n' Roll…and more!

僕の平成史(8)〜平成最後の日と鰻重〜

平成8(1996)年以降、これといって特筆すべきことは私にはなかった。確かに東日本大震災や家族のことなど色々あったが、若い頃のインパクトを考えると、それほどでもないような気がしてきた(なので、前回の僕の平成史からだいぶ時間が経ってしまった言い訳…

僕の平成史(7)〜大きな事件と自分の生活〜

平成7(1995)年、今にして思うと大きなシフトチェンジを感じることが多かったような気がする(しかし、不思議な違和感も今にして思うと感じる)。1月17日の早朝、阪神淡路大震災で被災地を中継するTV映像が今なお焼き付いている。そして、普段買わない緊急…

僕の平成史(6)〜やっぱり音楽がそばにあった〜

平成6(1994)年は田舎者(私)が人が多い場所へ進学のため移住した年である。移住早々にしたことは、CDを買ったことである。それもなぜかSweetの"Give Us a Wink"邦題は「甘い誘惑」。しかし、なぜこれを購入しようとしたのか、まったく思い出せない。その…

僕の平成史(5)〜ただひたすらに音楽を渇望す〜

平成5(1993)年、私は高校3年になっていた。友人が亡くなった後、今自分が生きているという「現実」をずっと感じられないまま、虚しさから目を背けるように、淡々と日々を過ごしていた。そんな中、夢中になれたのが音楽だった。バイブルは渋谷陽一氏の『ロ…

僕の平成史(4)〜友人の死と「幻想」〜

平成4(1992)年、高校2年になる。11月、高校で数少ない仲の良かった友人がバイク事故で亡くなる。相手の過失が原因だった。そして、時をほぼ同じくして、当時好きだった女の子に振られた。 この頃のことを思い出す度に、私はオフコースの「幻想」(1975年)…

僕の平成史(3)〜ドラマの再放送と『桃尻娘』との出会い〜

平成3(1991)年4月、私は自宅から片道1時間20分ほどかかる公立男子校へ入学した。首都圏にお住いの方には、片道1時間20分なんてそんな遠くないだろうと思われるかもしれない。しかし、こちらは田舎である。まず自宅から最寄駅まで、片道6kmを自転車で約20分…

僕の平成史(2)〜目立つがこころは開かず〜

平成2(1990)年は14から15歳。中学2年から3年になり、もっとも情緒不安定な時期に差し掛かる。世間では「中二病」(伊集院光)なる言葉があるが、中学2年の時よりも後々の方が「中二病」の定義に当てはまるような言動・心情だったような気もする。 さて、14…

僕の平成史(1)〜「平成」のはじまり〜

とタイトルをつけてみた。ネタ元は安岡章太郎の『僕の昭和史』。私にとって思い出の書籍である(この話は後ほど)。 さて、そろそろ「平成」という元号はついていた時代が終わろうとしている。振り返ると、平成元(1989)年の時は13歳から14歳にかけて。中学…

懐かしさを感じた本

久しぶりに「懐かしい」と思えた書籍を読んだ。哲学者の國分功一郎氏と編集者で研究者でもある互盛央氏の共著『いつもそばには本があった』(講談社選書メチエ)である。 何が「懐かしい」と思ったのか?それは、丸山圭三郎(1933-1993)の名前がいきなり出…

裁判傍聴と更生の難しさ(2)

記者会見をする原裕美子さん@太田市役所記者クラブ室

裁判傍聴と更生の難しさ(1)

判決公判が開かれた前橋地裁太田支部

今日もなんだか

ここしばらく、こちらでブログを書いていないためか、妙な広告が表示されるようになってしまった。そんな状態は、なんだか庭の手入れをしていないような、どこか落ち着かない気分と似ているので、久しぶりに書こうときめた。 ここ数週間、公私ともにちょっと…

言葉はこわい

昨今なにかと話題の「生産性」なる言葉は、どうやら2018年の新語・流行語大賞にノミネートされそうな感じがして嫌である。ところで、杉田水脈衆議院議員が、『新潮45』2018年8月号への寄稿文「『LGBT』支援の度が過ぎる」の中で、「LGBTのカップルのために税…

結局、うまく休めていない

今日は休日だったが、なんだか休んだ気がしなかった。なぜなら、以下の行動を見れば、その一端がわかるだろう。 午前9時半、所用があり実家に。ソファーに愛猫りんご(♀もうすぐ19歳)がぐにゃーっと横になっていた。「りんご」と呼びかけても無視。用が済み…

息抜きの方法がよくわからない(承前)

そんな訳で、昨日市内の大型ショッピングセンター内にある書店へ足を運んだ。目的は一昨日発刊した担当本チェック。人文系・郷土本系はどうしてもあまり目立たない棚に置かれてしまう。ここの書店は、土曜日ということもあり賑わってはいたものの、棚周辺に…

息抜きの方法がよくわからない

どうも自分が思っている以上に、精神状態が不安定らしい。自分でいうのもなんだが、表面上は焦ったり目に見えてイライラしているようには見えてない(と思う)。けれども、どうもうまく息抜きができていないんだろうな、と思ったりしている。 今までは、喫茶…

今年ももう半年終わっちゃったよ、参ったなあ〜

今日から7月。もう2018年も半分終わってしまった。早いぜ、2018年。しかも、ここ数日何が驚いたかって、6月中に梅雨が明けたこと。生きているうちに、6月梅雨明けを経験するとは思いもしなかった。そんな訳なので、6月はとにかくバタバタしていた。5月31日に…

花残月漫読記

♪April come she will〜って歌ってのはSimon & Garfunkel(のArt Garfunkel)だが、まったく早いもので世の中はGWです。そんな中でも、今回も何を読んできたかを列挙していこう(以下、著者(訳者・編者名)『タイトル』(出版社、発行年):読了日を明記)…

今になって気づいた転機

先日、親しくさせてもらっている年上の方と温泉へ行ってきた。ちょうどよい湯加減の露天風呂へ行き、頭にタオルをのせながら、音楽の話題、そして高校時代の話に流れた時のこと。 SIM:「高校1年の頃、まわりとはかけ離れてFacesとSimon & Garfunkelを聴いて…

花月漫読記(下)

レイモンド・チャンドラー(村上春樹訳)『水底の女』(早川書房、2017年):3月1日 黒嶋 敏『秀吉の武威、信長の武威』(平凡社、2018年):3月3日 ゲンデュン・リンチェン 編(今枝由郎訳)『ブータンの瘋狂聖 ドゥクパ・クンレー伝』(岩波文庫、2017…

花月漫読記(上)

なんと、この「漫読記」を真面目に3カ月連続で書いてる!というか、備忘録的に書いているので、ちゃんと意識していれば書けることを改めて確認できた。さて前置きはこれくらいにして、早速列挙していこう(以下、著者(訳者・編者名)『タイトル』(出版社…

梅見月漫読記

いつも三日坊主ならぬ一回坊主である小生が、2回目もこうして記すことにわれながら驚いている。そして、リズムをつくることの大切を実感している。いずれにせよ、2月はリズムをうまくつくれずにいたような気もしていると述べたところで、早速列挙していこ…

睦月漫読記

2018年は、毎月末から翌月初にかけて、備忘録的にその月に何を読了したか書いておこうと思った。一応、読了した書籍については把握してはいるが、いかんせん可視化されていない。なので、書いておくのも悪くないなと思った次第。それでは、以下に列記し…

輝く!積読状態の書籍アワード2017(下)

建造物は人間の英知が凝縮されている 吉田敬子『のこぎり屋根紀行』(上毛新聞社) 白井綾『長崎の教会』(平凡社) 藤森照信『日本の近代建築(上・下)』(岩波新書) 五十畑弘『日本の橋』(ミネルヴァ書房) 佐滝剛弘『登録有形文化財』(頸草書房) 仕…

輝く!積読状態の書籍アワード2017(上)

毎度のことながら、今年もあっという間に年の瀬となり、年末恒例の積読状態の書籍から振り返る時期が来てしまいました。 2017年に購入した書籍は142冊。昨年より4冊多かったです(昨年より多く買っていた感じがしたんですけどね)。そのうち、積読状…

転換期だった2017年

早いもので、2017年も残すところあと2日。振り返ってみると、秋以降、個人的に転換期に来たなあと思うことが多々ありました。中でも、3年近く(月1でしたが)出演させていただいた地元ラジオ局の音楽番組が年末をもって終了となったことが、個人的には最大の…

一地方で書籍をつくること

ご無沙汰しております。お元気ですか?12月になりました。早いものです。これから、忘年会やらクリスマスやら、大掃除に正月の準備で忙しく突っ走っていくと思うと、12月もあっという間に過ぎそうですよね。 そんな訳で、この時期になると、いろいろと振…

ご無沙汰してます

皆さんどうもご無沙汰しております。今年の梅雨は、なんだか梅雨らしくない、どっちつかずの天候が続いてますよね。このブログは、だれもいないオフィスから書いてます。誰もいないので、先ほどまでiPadに入っているDeep Purpleの“Highway Star”(Live ver.…

尾道漫遊記(3)

文学記念室下の帆雨亭の桜。ところどころ花びらが開いていた

尾道漫遊記(2)

文学記念室近くの坂から尾道水道をのぞむ