徳太郎尾崎紅葉の『多情多恨』(1896=明治29年)を読んだ。玄人筋では、『金色夜叉』よりも評判がいい紅葉の代表作のひとつだ。一読して、なるほどこれは面白い。全体にテンポもよく、言文一致で書かれている。筋もわかりやすい。『読売新聞』に連載されて…
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