SIM's memo

Books, Foods, Rock 'n' Roll…and more!

Music

一期一曲(17)

Roy Wood "Songs of Praise"(1973) 世に天才・鬼才と呼ばれる人はそれなりにいる。けれども、両方称されている人は決して多くない。「バーミンガムの仙人」ことRoy Woodはまさに天才・鬼才の名に相応しいミュージシャンである。そんなかれが出したはじめて…

一期一曲(16)

Christopher Cross "I Really Don't Know Anymore"(1979) なんとも爽やかな歌声とメロディーである。高校生の頃、アルバム"Christopher Cross"を聴いた時の感想は20年以上経た今でも変わっていない。いったいどんな人がうたっているのだろう?ジャケットに…

一期一曲(15)

XTC "Living Through Another Cuba"(1980) XTCは鬼才Andy Partridgeありきのグループではないのがよくわかるアルバム"Black Sea"の3曲目に収録されている。反復のリズムを強調したアレンジは当時のいわゆる尖った音をつくっていた*1あたりなど、時代を感じ…

一期一曲(14)

Electric Light Orchestra "Evil Woman"(1975) 8月の暑さを少しでもしのいでくれそうな曲というと、僕はこの曲にまず指を屈する。アレンジも去ることながら、ひんやりとした音の雰囲気がそう思わせてくれる。この曲が収録されている"Face the Music"とい…

一期一曲(13)

Silver "Wham Bam"(1976) 世に一発屋と呼ばれる有難くない称号を冠したグループがいる。僕が真っ先に思い浮かべるのがSilverのこの曲。Silverはウェスト・コーストにおける実力もキャリアも十分に兼ね備えたメンバーによって結成。当然、レーベル元のArist…

一期一曲(12)

The Beach Boys "Please Let Me Wonder"(1965) 夏といえば、Beach Boysというのはもう定番すぎて何だか新鮮味がないかもしれない。けれども、初期のサーフ・ロック的、カリフォルニアの青い空を思わせるようなコーラスがかれらの真骨頂ではない。初期と"Pe…

一期一曲(11)

Ned Doheny "If You Should Fall"(1976) 夏のはじまりがBreadの"Make It with You"だとしたら、夏のはじまりを勢いづけてくれたのがこちらの曲。2枚目のアルバム"Hard Candy"の2曲目に収録されている。 Ned Dohenyはカリフォルニアのお坊ちゃんなんだけど…

一期一曲(10)

Bread "Make It with You"(1970) 夏の朝を想起させる曲は人によってさまざまだろう。個人的には、Breadの"Make It with You"をまず思い浮かべる。アコースティック・ギターのカッティングにはじまり、エレクトリック・ギター、そしてベース・ギターがアコ…

一期一曲(9)

The Who "Pictures of Lily"(1967) The Whoのというよりも、若きPete Townshendがつくる曲には、10代の男の子あるあるのようなものが多い。数ある中でも、今回採り上げる"Pictures of Lily"はなかなか秀逸な曲である。 朝起きても気分悪いし、夜もなかなか…

一期一曲(8)

Jeff Beck Group "Girl From Mill Valley"(1969) Jeff Beckは一言でいうと、職人気質のあるギターリストである。小細工など一切無用。己の才能を信じて、妥協を一切許さない厳しさを感じる。そんな彼がYardbirds在籍時では成し遂げられなかった理想に向け…

一期一曲(7)

Deep Purple "Highway Star"(1972) 暑い夏にはやっぱりライヴである。今では聴くことが叶わないであろう数多あるライヴの中で、伝説とも言われているDeep PurpleのJapan tour in 1972は実際目の前でみたかった。海外に"BUDOHKAN"の名前をBeatles以上に広め…

一期一曲(6)

Badfinger "No Matter What"(1970) イントロのギターのカッティングがとても印象的なこの曲をはじめて聴いた時は鳥肌が立った。高校2年のこれまた夏のことである。確か前の年の秋ころに、東芝EMI(当時)からBadfingerのカタログがはじめてCD化されたのだ…

一期一曲(5)

George Harrison "Brow Away"(1979) 自分がオトナになったなあーっと感じるタイミングは人それぞれだろう。僕の場合、George Harrisonの楽曲の素晴らしさに気付いたかどうかがその指標になったんだなと思う。 今回取り上げた曲をはじめて聴いたのは中学3年…

一期一曲(4)

Paul McCartney "Take It Away"(1982) そういえば、中学3年の夏休み頃だろうか、父親に頼んで買ってきてもらったのがPaul McCartneyの"Tug of War"というアルバムだった。このアルバムがリリースされた当時には既にCD化されていたようである。だから定価は…

一期一曲(3)

T. Rex "Baby Strange"(1972) 夏といえばGlam Rockである。誰が何と言おうとも、である。やや無機質な音質にストリング・アレンジ、そしてシンプルなフレーズ。これが僕が思うGlam Rockの定義だ。そうした夏を感じさせてくれる(と個人的に思っている)Gla…

一期一曲(2)

Derek and the Dominos "Bell Bottom Blues"(1970) 中学の頃はBeatles関連ばかりを聴いていたが、高校に入学するあたりからBeatles以外のアーティストを聴くようになった。高校1年の夏に購入し、その頃よく聴いていたのがDerek and the Dominos唯一のオリ…

一期一曲(1)

The Beatles "I Feel Fine"(1964) ズゥーン〜という印象的なイントロではじまるこの曲が、僕とBeatlesの出会いだった。中学1年の夏のことである。父親が持っていた東芝EMIの古いカセットテープの1曲目に"I Feel Fine"が入っていた。この曲をはじめに聴かな…

語りは騙り

大瀧詠一氏が鬼籍に入って以降、いろいろと追悼特集や番組がやっていて、それはそれで聴いていてしんみりしてしまうのだが、中には「ん?」と思ってしまう番組もあった。そのひとつが、TBSラジオで毎週火曜の夜8時からの2時間番組「西寺郷太のTAMAGO RADIO…

Funny

Ray Charles "Ray Charles"(1957)

思い出すことなど(11)

Sugar Babe "SONGS"(1975)

ただ悲しい

2013年があと1日で終わろうとした今朝、とっても悲しい知らせが届いた。大瀧詠一氏が急逝した。まったく予測もしていなかったことなので、今でも動揺していて悲しい気持ちである。 氏の音楽に巡り会ったのは16の時。以来20年以上、氏の仕事を一ファ…

個人的に2013年印象に残ったアルバムを振り返る

2013年は例年になく、よくCDを購入したし、よく音楽を聴いてきた。ここ数年、音楽への情熱というものはあまりなかったように感じていた。しかし様々な人との出会いなどを経て、改めて素晴らしい音楽とも巡り会えた。そんな2013年に比較的よく聴いて…

久しぶりの…

昨夜、年末恒例の正月特番の収録にゲストとして参加した。今月はじめの拙ブログで話をした番組である。

年末恒例行事がやってくる

師走に入ると、そろそろ恒例行事の準備に取りかからなくてはならなくなる。それは、年末に収録する音楽番組(AMラジオ)で紹介するための選曲だ。

心の拠り所

先週給料日だったのに、もう次の給料日を指折り数えて待っているSIMです。今はそのことしか楽しみがないという哀しみ。あたりを見渡せば、すっかり晩秋一色。♪All the leaves are brown and the sky was grey〜とMamas & Papasも唄っておりましたが、ここ田…

オリジナル・サウンドトラック

オリジナル・サウンドトラックを脳内で勝手につくるという遊びは、今にはじまったことではなく、中学の頃からやっていたと思う。当然、当時よく聴いていた曲たちが中心なので、ヴァラエティー豊かではない。だけど、これらの曲たちが、当時ぼくが見聞きして…

Soul Mining

みすず書房から今年の3月に刊行されたダニエル・ラノワ『ソウル・マイニング』は、久しぶりに楽しくそしてこころ揺さぶられる自伝だった。ダニエル・ラノワの名前を聞いたことがなくても、たとえばU2の"The Unforgettable Fire"や"The Joshua Tree"あるいは…

Atlantic Label

先日、新宿のTower Recordへ行った。宇都宮からTower Recordが撤退して以降、もっぱらオンライン・ストアでしか購入していなかった。なので、店舗でCDを購入するのが久しぶりとあって、ちょっとワクワクしてしまった。目的はというと、ワーナー・ミュージッ…

デモ盤をつくる楽しみ

Roger Nichols & Paul Williams、知る人ぞ知るComposer。前々からかれらによる"The Drifter"と"We've Only Just Begun"が好きだったのだけど、まさか沢山カバーされているとは思いもしなかった。試みにカバー数を調べたら、それぞれ15曲以上はある。本人たち…

六本木には素敵な魔女がいる

仕事で2年ぶりに六本木へ行った。六本木は馴染みがないところである。日比谷線沿線でも、学生の頃、都立中央図書館がある広尾には毎週のように通っていた。しかし次の駅の六本木には行ったことがなかった。通算で今回で3回目だ。 今日お邪魔したのは、今つ…