SIM's memo

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思い出すことなど(4)

 大学に入学して以降、様々なアルバイトをしてきた。前に塾の講師をしていた話を書いたけど、アルバイトの8割にあまりいい思い出がない。こうして書きながら、思い出すと今の仕事の有難さをつくづく感謝したくなる。
 
 とにかく嫌な思い出が多い。まず一番最初にしたアルバイトは、川崎球場でのプロレス観戦の警備&会場設営。15時間近く働いた。興奮した客に散々怒鳴られた。思い出すだけで憂鬱である。つづいて、当時住んでいたところから比較的近所にあった個人経営の写真屋さん。一週間勤めた日曜日、当時付き合っていた女性とのデートで5分遅刻しただけで、明日から来なくていいと言われた。これも思い出しただけで、少しだけこころが痛む。そして、いくつかのアルバイトを経験した後に働いた町田駅前にある西友。これは退屈だった。まず運ばれてくる荷物の搬入。続いて食品の陳列。それをひたすら続けるだけ。社員さんの疲れきった表情をみて、スーパーマーケット業界への就職はまずないな、と思った。そして次のアルバイトは某大手宅配業。明大前と永福町の中間に事務所があって、そこでの電話対応などの雑用をこなした。ここは人間関係でほとほと疲れた。
 
 …と書き続けてみると、こんなことを思い出すのは精神衛生上よくないというのがわかったので、ここらへんで書くのをやめる。思い出はすべて美しい訳じゃない。だいたいは霞がかっていて、視界不良。だから生きていられるのだ。