SIM's memo

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H:変態とクリエイティブ

 ラジオ業界に限らず、モノをつくる人たちの間では、「変態じゃないといいモノはつくることはできない」という格言がある。つい先月も、東京へ異動になった前上司から「変態じゃなきゃいいモノはできないよねぇ」としみじみ言われた。
 
 そもそも「変態」ってなんだ?「変」わっている「態」度というニュアンスがまずはあるのだろう。「態」度が「変」わるというと、「変節」というニュアンスが込められていて、あまりいい意味合いではない。「メタモルフォーゼ」を訳すと「変態」だから、本来はあるモノから新たなモノへと変わるという積極的な意味が込められている。
 ところで、先に述べた「変態じゃないといいモノはつくることはできない」という格言には、「メタモルフォーゼ」のニュアンスのみならず、アブノーマルのニュアンスも含まれている。おそらく、こちらがメインだろう。そう簡単には斬新な発想なぞ生まれない。日々の過ごし方から生まれる訳で、その人の性癖や考え方など総合的にみての「変態」≒ちょっと異質じゃないといいモノを生み出す素地はできない。かといって、明日から人と違ったことをやろうとしても、そうは簡単にできるものじゃない。
 
 さて、かくいう僕は変態とよく言われる。でも、いったい「変態」ってなんだろう?とよく考える。女性関係をみてみると、現在進行形で20代半ばの女性から50代の女性にまでデートを申し込んでいる。彼氏や旦那さんがいても関係なし。素敵だと思ったら、まずは口説くよう努力する。セックスだって、おそらくふつーとはちょっと違う性癖なのだろう(以前言われたのだが、具体的な内容はさすがに自主規制)。同僚に猫と女性に痛いおもいをしていると周りに暴露されるくらいである。でもこれって「変態」ではなく、ただの女性好きなだけである。ホンモノの「変態」ってよくわからなくなってきた。とりあえず、crazyか否かをベンチマークにしておこう。
 僕の場合、ちょっと(a little)変態というレベルになれば、それで満足しているような気がする。そろそろ不惑にさしかかろうとしている。さらに中途半端にならないよう、さらなる変態道を歩むべく精進したい(今回のブログの内容はひどいなあ。でもまあいいか)。