生家

　一昨日の夜（５月１日）、生家のある神奈川へ車で父と行く。現在、僕の両親は栃木県内に住んでいるが、もともとは神奈川の人である。当然ながら、親戚たちは栃木県内にいない。で、神奈川にあるマンションを湘南台に住む資産家に売ることになった。理由は、父の会社の借金返済である。
　
　生家の老化が進み（なんせ、建７０年近かった）、今後のことを考えて生家を壊して、そこに新たにマンションを建てた。およそ２０年前のことである。僕の青春期と重なることもあってか、色々と思い出深い。マンションが完成した頃、今は亡き叔母も健在だった。祖母も元気だった。部屋もキレイだったし、まだまだ皆が元気に働いていた時だ。僕はひとつめの大学へ入学した頃で、人生で一番能天気だった。昨夜その部屋で久方ぶりに寝たのだが、なんとも言えない寂しさがあった。しかし、仕方のないことである。変化なく、代々引き継がれていくことのスゴさを今更ながら実感。
　
　翌朝、まずは第一弾の用事を済ませ、まだまだ用がある父を神奈川へ置いて、僕だけ先に帰る。１０時前に出て、宇都宮に着いたのが１５時。結構な時間がかかった。天気もよく、運転するには悪くない日だった。