SIM's memo

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V:Vagabond

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     果てなき露地をゆくバガボンド
   (キリンジ "汗染みは淡いブルース")
 
 就寝中、ぺたんとした布団にくるまりながら思うことがある。つくづく自分は流れ者だなと。

 何故そう思ったのか?大学卒業後、社会人としての自らのキャリアに要因がある。そもそも、真面目に就職活動をせず、大学院受験に失敗したので、翌年の大学院受験までのつなぎとして発掘作業のアルバイトと家庭教師、パソコン教室の講師をしていた。発掘作業というと、土器を見つけてドキドキする(!)と思われがちだけど、実際はただひたすら土を運ぶのが主な仕事だった。夏の暑い日、とにかくただただ土を運んでいた。で、帰宅して風呂に入って夜は家庭教師かパソコンを教えるという日々。こんなことを1年近くやっていると、サラリーマンになれないなあと思った。
 そんなこんなで、今に至るまで10くらいの仕事をしてきた。一応サラリーマン(営業)として数年間は働いていたけど、結構サボっていた。時には勤務時間中に誰かとデートしたり、映画を観たりもしてた。組織になじめないのだ。こうなると、ボーナスやら出世とは完全に無縁になる。そんなことをしながら生きているので、ある程度のスキルというのは自然と身に付く。知識とスキルがあるから、シマからシマへと渡り歩くことができるのだろう。とはいえ、綱渡りだけども。
 
 よくよく考えたら、すでに道があり枠が定まっていることがつまらないと感じているんだと思う。決められたことを決められたようにするのは、それはそれで大切なことだしラクな部分もある。だけど、それは退屈だと感じている。ひとつ何かをつくったら、また次へとゆく。それがまた楽しいし、生きてきた証のようにもなる。万物は流転する、All things must pass. 安定を欲しながらも、流れ者たる自分の傾向に素直になった結果ではあれ、これはこれでいいと今は思っている。