SIM's memo

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Z:zigzagな雑感

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 直線道路ではなくても、くねくねした道でも、とかく平坦な方が人生はいい。この価値観は人それぞれだろうけど、ジグザクしているような浮き沈みの激しい人生は、とかく疲れる。

 あれこれ考えた末、ひとつ距離を置こうとする。それまでは、変なところにこだわったり、些細なところが気になったりして、こころ落ち着かないでいた。だけど、ひとたび距離を置こうと決めたら、あとは徐々に自分のこころにある妙なわだかまりやこだわりは氷解していく。20代の頃はそうじゃなかった。深く傷つき、怖がったりもした。だけど年齢を重ねていくと、確かに傷ついたり落ち込んだりすることはあるけど、多少やりすごしたり、気にしないようにしようとできるようになってきた。こころのスペースのつくり方が知らず知らずのうちに身に付いているのだろう。
 
 もし現在、大切な人との関係と仕事や自分が取り組んでいることの成功を天秤にかけたら、どちらを選ぶだろう。頭では大切な人との関係をもっと深めたいと思っていても、きっと後者を選ぶだろう。大切な人だと現在自分で思っている人のことを本当におまえは必要としていたり、そばにいてほしいと強く思っているのか?と問われるとすぐに「はい」と言えない自分がいる。そして、仕事の成功や取り組んでいることが順調に進むことの方がきっとノドから手が出る程欲しいことだと、正直な気持ちがあったりする。そして、それをなんだか認めたくない自分もいる。仕事や名誉、家庭を投げてまで大切だと思う人のところへ飛び込める人が羨ましい。そういう人にまだ巡り会っていないような気もする。どこかで、ビビってしまったり、他のことが気になったりする。そういう出会いもこころの中では求めているのもまた認めなくてはならんだろう。
 
 アルファベットの頭文字26をお題にあれこれ書いてきた。思えば、zigzagな文章、内容、そして自分の人生はおわりの"Z"に体現されている。人の縁も人生もzig zagが折り重なったり、はみだしたりしながら、様々なかたちという個性をつくりあげているのだろう、と思う寒い冬の朝でした。