SIM's memo

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オーラ

 世間は春である。今年は春が来たという感じがしない。桜を例年以上に見ているのに、だ。こころが春という季節に集中していない。おそらく、自分自身のこころに目がいっているのかもしれない。それが2014年の僕らしい。
 
 先日、仲のよい元同僚(現在は老舗ホテルで接客の修行中)と桜を見に行ったときのこと。急に彼女が「わたしー、人のオーラが見えるんですよー。誰でも見えるもんだと思ってたんですが、それって、ふつーじゃないんすよねぇー」と言ってきた。「いつから見えるの?」とたずねると、「母親が亡くなった後からですねぇー。だから小学生の頃ですかー」とのこと。なるほど、彼女曰く、オーラは単色という訳ではなく、基本的にグラデーションのようにその人を包んでいるらしい。で、人によっては見えないこともあるようで、おそらく、こころをどこか閉じているのでは?ということで話が落ち着いた。
 互いに知っている人たちのオーラが何色に見えるか話を聞いた後、「じゃあ、僕のオーラって見える?」と聞くと、「SIMさんはー、白いオーラっすね。なんかまぶしーっていうか。光っているから白く見えるっていうか」とのこと。ほー。そうか。
 
 帰宅後、オーラについて調べてみると、白というのは、混じりけがないがゆえに、無垢とのこと。孤独で宗教的なものとつながりがあるとのこと。そういえば、数年前、営業先の奥さん(霊感が強い)から、「あなたがはじめて訪ねてきた時、背後にお坊さんが見えて、なんでうちに来たのかあって思った」と言われた。当時、それって僕が丸刈りだからだろ?と思ったのだが、今にして思えば、オーラと関係があるのかもしれない。わからないけど。
 とはいえ、まだまだ、世俗的で煩悩がまったく捨てきれない僕である。無理してでも、旅に出ればよかったのかあと思ったりもしている。目下、ひとりでいたい気持ちが強い。寂しいのは寂しいのだが、読書にこれだけ集中しているということは、こころの充電中なのかもしれない。この充電、いつ終わるのだろうか?わかれば、少しは気がラクになれるのだけれども。