旅路へ

　急なのだが、明日から４日程旅へ出ることにした。とはいっても、２日は移動＆仕事なので、実質２日間はひたすら見て歩いて食べるになるであろう。
　先ほど、旅の準備を終えて、キャリーバッグをみると、持って行く書籍が６冊あることに気がついた。今回は鈍行でひたすら西へ向かうのではなく、新幹線を乗り継ぐ旅である。けれども、それなりに読書をするであろうと考えての５冊である。書籍がないとなんだか落ち着かないし不安なのである。同様に、タオルがないと不安である。なんだか、子供がぬいぐるみがないと寝れないのと大して変わらない。前者が退屈への不安だとしたら、後者は突発的に身体が変化していくことに対応できないことへの不安なのだろう。とはいえ、やっぱり書籍６冊は多いな、と書きながら思った。しかしながら、どの書籍を持っていかないか、これも迷う。こうして書きながらどの書籍を持参しないか考えているのだが、決定打がない。ちなみに持参する書籍は…

• 四方田犬彦『モロッコ流謫』（ちくま文庫）
• 中村和恵編『世界中のアフリカへ行こう』（岩波書店）
• 江口渙『わが文学半生記』（講談社文藝文庫）
• 山川菊栄『おんな二代の記』（岩波文庫）
• 久野収・鶴見俊輔・藤田省三『戦後日本の思想』（岩波現代文庫）
• テッサ・モーリス＝スズキ『過去は死なない』（岩波現代文庫）

さあ、困った。この中で１冊持参しない書籍を選ぶのは、今の僕には結構辛い。おそらく、現在読んでいる途中の『戦後日本の思想』を今晩中に読了するのがいいのだろう。けれども、果たして読み終わるかどうか。なかなかムズカシイ話をしているので、熱帯夜にはちと辛い。けれども、なんとか読み終わそう。
　
　そんな訳で、久しぶりの旅である。色々俗事や世事から少し離れてあれこれ考えてみる機会になれるといいなと思う。