SIM's memo

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自由業

 ここ最近、「SIMさんっていったい何をやってる人なの?」と聞かれる。これが会社勤めでもしていれば、「会社員ですっ!」と答えられるが、そうではない。かと言って、「自由業」と答えていたら、怪訝そうな顔をされたことが2度程あった。これまで自分がやってきた仕事を振り返ると、原稿を書いたり、本やパンフレット、たまにラジオ番組をつくったり本の編集みたいなこともしてきた。これを一言で言い表す肩書きがわからない。「フリーランス」っていう表現もなんだか気取っていて嫌だ。かといって、ライターと名乗る程、文章を書いてお金をもらったことはあまりない。だから、個人的には「自由業」というのが一番しっくりくる。
 
 このことと関連して、前々から思っていたのが、自分にとっての「趣味と実益」である。人は僕が細々と続けているだ調査研究活動を「趣味」という。けれども、趣味と言う程好きで好きでたまらない訳ではない。かといって、辛くて辛くてもう辞めようと思ったこともない。こういうことをしているから、なおさら人は僕を珍獣を見るような目で見ることもある。もっとも、お金がないのに、身銭を切ってまでやっているのだから、人様から見ればどうかしていると思うのだろう。となると、やっぱり「趣味」だろうと思ってしまうが、なんだかしっくりこない。
 
 とはいえ、実益はなかったのかと聞かれたら、そんなことはないと答えるだろう。助成金をもらった時点で、趣味ではないと思うし、調査研究活動を通じて、多くの出会いを得ることができた。これは実益と言えるのではないか。あとは、如何に自分がやっていることを社会へ還元していくかになっていると思う。そういう点では、自分がやっていることは、公共性のあることなんだなあ、と今更ながらに思う(これまであまり自覚がなかったのも問題だが)。
 
 こんなことを続けている訳だが、どうやって日々の糧を得ていくべきか常に思い悩んでいる。自由業という立場上、銀行等から見る社会的信用度は、会社員にくらべ思いっきり低い。いくらライターです等いったところで、自称どまりと看做されてしまう。NPO法人でも立ち上げようと一時思ったこともあった。しかし、NPO法人に携わっている知人たちの話を聞くと、現在はなかなか維持運営が厳しい現状ですすめられなかった。とはいえ、本来ならば、自分がやっていることはNPO法人として組織をつくるのがいいのだろう。これも悩み中。いずれにしても、時期というのがある。流れに身を任せるつもり。さてさて、どうなることやら。