一期一曲(13)
Silver "Wham Bam"(1976)
世に一発屋と呼ばれる有難くない称号を冠したグループがいる。僕が真っ先に思い浮かべるのがSilverのこの曲。Silverはウェスト・コーストにおける実力もキャリアも十分に兼ね備えたメンバーによって結成。当然、レーベル元のAristaも力を入れた。そんな中でこの曲がめでたくヒット。しかし悲しいかな、この1曲のみのヒットと1枚のアルバムのみで解散。歌声もコーラスもとても素晴らしいかったが、ロックの潮流はかれらのような爽やかロックとは異なる、より大きくてマッチョな方向にあった。
そういえば、ひところ夏になると、J-Waveでよくこの曲がかかっていた。日本でもそこそこヒットしたようで、イントロのスライド・ギターにサビ部分のストリングス・アレンジが耳に残る佳曲である。この曲を聴くと、夏の府中本町駅と登戸駅周辺を思い出す。別にそこでよく聴いていた訳ではないのだけれど、記憶の中では両者の場所とこの曲が強く結びついている。爽やかというには、いささか湿り気が残る曲なのだが、そこが府中本町駅と登戸駅周辺の夏の暑さと合っていたんだと思う。
- アーティスト: シルヴァー
- 出版社/メーカー: SMJ
- 発売日: 2014/06/25
- メディア: CD
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