SIM's memo

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一期一曲(15)

XTC "Living Through Another Cuba"(1980)
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 XTCは鬼才Andy Partridgeありきのグループではないのがよくわかるアルバム"Black Sea"の3曲目に収録されている。反復のリズムを強調したアレンジは当時のいわゆる尖った音をつくっていた*1あたりなど、時代を感じてしまう。けれども、聴いていて気持ちがいいのだ。これがリズム(というかビート)を強調した曲のよさである。いい意味でcrazyなAndyのよさが出ている曲だと思う。
 
 この曲を聴くと、高校3年の頃、仲の良かったとある女子校の看護学科を専攻している子と遊んでいた日々を思い出す。ある日、最近ついてないことが立て続けに起きてさあ〜と言うと、おもむろにバックから楕円形の猫がエンボス状に象られたコバルト・ブルーのブローチをくれた。猫の横には"meditation"と筆記体で彫られていた。「これをつけていると、いいことあるよ」と言ってくれて、しばらくずっと持っていた。30歳ころに母親が欲しいといってあげてしまった。その子は元気にやっているだろうか?この曲のリズムと思い出がまったくもって合っていないのもまたいい思い出である。
 

ブラック・シー(紙ジャケット仕様)

ブラック・シー(紙ジャケット仕様)

*1:Brian Eno先生経由のTalking Headsなど