SIM's memo

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一期一曲(16)

Christopher Cross "I Really Don't Know Anymore"(1979)
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 なんとも爽やかな歌声とメロディーである。高校生の頃、アルバム"Christopher Cross"を聴いた時の感想は20年以上経た今でも変わっていない。いったいどんな人がうたっているのだろう?ジャケットにはだいたいアーティスト本人の顔写真が大なり小なりどこかにあるもの。しかしこのアルバムは、グリーンの海に額縁のような円形にフラミンゴが水辺に立っているエンブレムのみ。後にこのアルバムのアーティスト、つまりChristopher Crossを見たときの衝撃は忘れられない。"ウルフ"こと千代の富士じゃないか。爽やかな歌声とメロディー(2回目)に全く似つかない男性。ちょっとシャイな雰囲気を漂わせるかれは、バリバリのハードロックを演奏していたと聞いてまた驚いた。
 
 で、"Christopher Cross"はどれも素晴らしい曲ばかりなのだけど、個人的には超有名な"Sailing"ではなく、Michael McDonaldのコーラスとLarry Carltonのギターが素晴らしい2曲目の"I Really Don't Know Anymore"が忘れ難い。1曲目から3曲目までの流れが素晴らしい中、この曲はリラックスして聴けるようで、よくよく聴いてみるとなかなかの緊張感である。おそらくアレンジと参加したミュージシャンたちの力量がそうさせているのだろう。
 夏の終りから秋のはじまりにかけて聴くと、しっくりくるアルバムである。
 

南から来た男

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