一期一曲(21)
Creedence Clearwater Revival "Lodi"(1969)
Creedence Clearwater Revival(CCR)は60'sから70's初頭のアメリカン・ロックシーンにおいて、名実ともに最高のバンド(という言い方が似合う)だったと思う。7枚出したアルバムの中では、個人的には3枚目のアルバム"Green River"が一番好きである。中でも、今回取り上げた曲がとりわけ好きだ。
リーダーのJohn Fogertyのペンによる"Lodi"は、落ちぶれたあるミュージシャンの苦境をうたった曲。主にカントリー(・ロック)系のミュージシャンたちにもカヴァーされていた。淡々としたリズムとどこか郷愁と寂しさを誘うメロディーがカヴァーしたミュージシャンたちの琴線に触れたのかもしれない。John Fogertyという人は、結構懐の深いミュージシャンだと思う。何も”Have You Ever Seen the Rain”だけがかれらの代表曲ではないのだ。
この曲を聴くと、よく晴れた秋の空を思い出す。秋の空は夏の空と違って、ちょっと霞がかったすっきりとした青ではない。どこか柔らかな印象のある青に白い雲がぷかぷかと浮べているのが秋の空だ。幾度となく繰り返し聴いた"Lodi"は、理屈抜きで心にすっと入ってくる、僕にとっての"演歌"みたいな存在なのかもしれない。
- アーティスト: クリーデンス・クリアウォーター・リヴァイヴァル
- 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
- 発売日: 2008/12/10
- メディア: CD
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