SIM's memo

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一期一曲(38)

The Style Council "The Lodgers (or She Was Only a Shopkeeper's Daughter)"(1985)
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 1985年の初夏に発売された"Our Favourite Shop"は、The Style Councilの最高傑作と呼ぶに相応しいアルバムであり、当時のイギリスを代表するアルバムでもある。個人的には、飛び抜けてこの曲が好きというのはないのだが、バランスのよさや飽きのこない構成、おしゃれなサウンドと過激な歌詞というバランス等で好きなアルバムの1枚である。その中で1曲選ぶとすれば、色々迷ったのだが、今回選んだ"The Lodgers"にした。
 
 この曲に限ったことではないのだが、"Our Favourite Shop"は僕には深まりゆく秋のにおいがしてくる。購入したのがちょうど今頃ということもある。けれども、アルバム全体の雰囲気がからりと突き抜けるような青空ではなく、秋の曇り空を思い出させる。それを象徴しているように(少なくともサウンドに関して)思うのが"The Lodgers"である。ヴォーカルはPaul Wellerと当時の奥様であるD.C.Lee。80'sの雰囲気を感じさせる曲である。
 
 "Our Favourite Shop"というアルバムは、想い出を閉じ込めて、現在に届けてくれるアルバムとは思わない。当時よく聴いていた情景や雰囲気をそのままとどめているアルバムである。今聴くと、斬新だとは思わないが、このアルバムが発表された1985年という時代と僕が購入した時がそのままパッケージされてしまった一枚として、アルバムのタイトルよろしく、そのままお気に入りのお店に飾られているようなアルバムだと思っている。
 

アワ・フェイヴァリット・ショップ(紙ジャケット仕様)

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