SIM's memo

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祈りとまとめと

 ひと月近く、そろそろひと区切りつける必要があるかなあと思っていた。今はとりあえず、締め切りや納期に追われ、そこを目指してひたすら進んでいる。そういう時は意外に気が楽。あまり余計なことを考えずに済むからだ。けれども、ふと振り返ると、このままでいいのだろうか?と思う自分もいる。
 
 仕事は僕にとって祈りみたいなもので、先述したように、あまり余計なことを考えなくていいからだ。仕事をすることで、余計な感情を一旦棚の上にあげながら、自分の愚かさやどうしようもない部分を成仏できるような錯覚に陥らせてくれる。けれども、それだけでは前へは進めないということもわかってきた。そういうことがわかるというのが、年齢を重ねてよい唯一の点かもしれない。
 
 この駄文で述べたいことは、祈り続けていても、いつか必ず自分で前へ進むための区切りをつけなくてはならないということ。祈っている時は、僕個人のことで言えば、前へ進んでいるという感じはあまりしていない。けれども、ひとつひとつ小さな区切りをつけながら、河原の石を積み上げていくように仕事をやり続ける。その一連の行為のなかに「祈り」があるとすれば、結果的には前へ進んでいるんだろうな、と思えてくる。
 
 ここのところの天候みたいにどんよりと曇っている感じが、僕のこころの中に小さく渦巻いている。なので、この文章は真夜中の3時半すぎに書いている。朝になって、恥ずかしくなかったらポストしよう。だいたい、文章を書いて人様に見られるということは、おしなべて恥ずかしいことなのだから。