SIM's memo

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僕の平成史(7)〜大きな事件と自分の生活〜

 平成7(1995)年、今にして思うと大きなシフトチェンジを感じることが多かったような気がする(しかし、不思議な違和感も今にして思うと感じる)。1月17日の早朝、阪神淡路大震災で被災地を中継するTV映像が今なお焼き付いている。そして、普段買わない緊急出版したアサヒグラフの別冊を買った。3月20日地下鉄サリン事件。事件一報の速報などのニュースを見た記憶がない。それは、私がこの時友人が住む浜松町へ向かうため、当時住んでいたところから向かっていたからだ。
 4月に入り、Weezerのデビュー・アルバムを聴きつつ、Kalapanaやboo radleysのアルバム、大瀧さんの"Niagara Moon"が私の周囲を包み込んでいた。これらのアルバムを聴くと、今はなき池袋のセゾン美術館で開催していたバウハウス展を思い出す。
 
 1月17日から4月の終わりの期間を振り返ると、社会の大きな出来事と自分の周囲の出来事が妙にアンバランスな感じがする。これが「不思議な違和感」である。どこか暗い影が私の肩をそっと叩いていた感じがする。このあたりから、平成10(1998)年2月頃までは、ただただ息苦しかった。どこかで、自分自身をもてあまして、ちぐはぐだった。そんな感じをこれから幾度となく経験するとは思いもしなかった。(続)