SIM's memo

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F:フィニッシュ

 昨日の午後、なんとか特番の編集が終った。思えば、この企画の話をもらってから1年半、本格的な取材から半年以上が経った。その間、多くの関係者にあった。とても協力的で、その方々に励まされながら制作してきたような感じだ。そして、それ以上に自分にとって収穫だったのは、構成あるいは論文の書き方といったテクニックや手応えを、ここではじめて得られた点だ。それが一番嬉しかった。
 
 いざ、完成してしまうと、ホッとする半面、一抹の寂しさがある。制作している時は、自分の分身のような感じに思え、とにかく手間ひまをかける。しかし、ひとたび完成すると、「よーし、行ってこい!」という気持ちになる。親は子に対して、こういう気持ちで送り出すのだろうな、とも思えた。これまで、論文書いているときはあまりそうは思えなかったんですけどね。まあ、成長したってことでしょうかね。
 
 やっぱり、何かをつくるというと、ひとりではできない。身近にこちらの思いを汲み取っていただける方に恵まれるか否かでも、いい作品ができるかどうかがかかっている。やはりこちらの強い思いが重要なんだと再認識した。
 さて、4月からはもうひとつ、記念特番の制作がある。こちらは時間があまりないし、同僚と一緒なので、少しは気持ちがラクである。だけど、ひとつひとつ丁寧につくっていきたい。