SIM's memo

Books, Foods, Rock 'n' Roll…and more!

2013-04-01から1ヶ月間の記事一覧

Atlantic Label

先日、新宿のTower Recordへ行った。宇都宮からTower Recordが撤退して以降、もっぱらオンライン・ストアでしか購入していなかった。なので、店舗でCDを購入するのが久しぶりとあって、ちょっとワクワクしてしまった。目的はというと、ワーナー・ミュージッ…

卯月読書漫談(下)

さて、丸谷才一が亡くなって半年が過ぎる。続々とかれの著書が文庫化されている。小説家としては、然程面白いものを書いているとは思えないが、エッセイことに評論については丸谷のよさであるキレがでているように思う。『恋と日本文学と本居宣長・女の救は…

卯月読書漫談(上)

「4月は残酷な季節だ」という手あかにまみれつつあるT.S.エリオットの言葉を待つまでもなく、僕にとっての4月は残酷さプラス、リビドーほぼ全開な一ヶ月だった。こういう時は何故だかわからないが、意外と良書そして読書をする機会が増える。てなことで、…

H:変態とクリエイティブ

ラジオ業界に限らず、モノをつくる人たちの間では、「変態じゃないといいモノはつくることはできない」という格言がある。つい先月も、東京へ異動になった前上司から「変態じゃなきゃいいモノはできないよねぇ」としみじみ言われた。 そもそも「変態」ってな…

読みかけ本の在処

読みかけの本が多い。しかもリスク分散のように数カ所に置いてあるときた。改めて確認してみると、まずは寝床。枕前の本棚(無印のパルプボックス)に置いてある。4冊。一番下の分厚い本は、ミシェル・レリスの『幻のアフリカ』(平凡社ライブラリー)。そ…

G:Good Feelin' to Know

相性ってやつはなかなか侮れない。必要以上に気にすることもないのだろうけど、やっぱり相性のよしあしってあるんだなあと痛感する。そのひとつにタイミングである。 先日辞めた会社の総務部にいる女の子と食事をしてきた。そのきっかけだって、たまたま地元…

東瀬戸内海漫遊記(5)

3日目。2日目同様、春特有の霞がかった朝。朝食を摂り、7時半前にチェックアウト。JR高松駅から8時22分の快速で岡山経由で倉敷へ。10時前に倉敷へ到着。駅前の規模でいうと、JR川越駅と変わらないが、地方の中堅都市といった印象。駅から歩くこと1…

東瀬戸内海漫遊記(4)

15時前、さぬき市志度から高松市内へ戻る。途中、兵庫町のアーケード街を通る。午後の日差しがガラス張りのアーケードの屋根に反射してきらきた輝いていた。宇都宮のさびれた商店街と比較しながら、宇都宮市の来し方行く末を嘆きつつ早々にチェックイン。…

東瀬戸内海漫遊記(3)

昼に児島から高松経由で志度に向けて出発。香川県さぬき市志度。瀬戸内海に面した小さな町で、JRと琴電から下車しても海まで徒歩10分程で行ける。平日ということもあって、駅周辺でふらふら歩いているのはだれもいなかった。さっそく、目的地である平賀源…

東瀬戸内海漫遊記(2)

2日目。春特有の霞がかった青空。空気は冷たい。朝5時には目が覚めてしまった。6時半にホテルの朝食をとり、7時半前にはチェックアウト。姫路駅始発の岡山行に乗る。平日の朝ということもあって、やや混雑。姫路を出てまもなく、いきなりの冷房。車内は…

東瀬戸内海漫遊記(1)

旅に行きたいと思うときは、だいたい心身ともに追い込まれている時である。3月は結構バタバタしていた。そして緊張感をもって仕事をしていた。なので、ひと段落ついた4月上旬、思い切って旅にでることにした。場所は東瀬戸内海方面。手段は鈍行。丸一日を…

見た目

4月に入って、会社の籍は抜けているのだが、毎日のように会社に行っている。今日も行って来た。残務整理がまだ終わらないのと、雇用とは別に前会社から特番制作の仕事を請け負っているため。ひとつ思ったのだが、会社にいるのはあまり好きじゃないのだが、…

Miscellaneous impressions

昼過ぎ、荷物を出すためにセブンイレブンへ。途中、交叉点で自転車に乗っていた総務の子とあう。顔を見なくても、気配と服の組み合わせで僕とわかったらしい。どんな特技だよ、と思いつつ話をする。彼女は昨日、会社に行きたくなくて休んだらしい。春だから…

弥生読書漫談

すっかり4月になってしまい、先月読んだ本のまとめを残しておくのを先延ばしにしてしまった。年度またぎはいかんなあ。という訳で、2月に続き3月も読書にあてる時間があまりなかった。したがって、今月も2冊、しかも電車での移動中に読了したものである…

Farewell!

Kさんという女性が亡くなった。84歳。昨年、番組の取材でお世話になった方だ。梅雨の頃、打ち合わせではじめてKさんのお宅を訪問した。着物姿で白髪のKさんは、小柄ながら姿勢もちゃんとしていた。その凛とした姿は今でも忘れられない。小一時間お話を聞い…

移行期

4月に入り、新しい環境に入る人たちが多い中、僕はもっぱら移行期という感じで、こころがモヤモヤとしつつ、さみしい気分にいたりしている。昨日は残務整理の一環で、一昨日放送された特番の番組CD発送準備やらなんやらをしていた。その作業途中、取材でい…

April come she will・・・

そうこうするうちにエリオットの詩とカウント・ベイシーの演奏で有名な四月がやってきた。(村上春樹『ダンス・ダンス・ダンス』) 「4月は残酷な月である」とT.S.エリオットは綴った。『荒地』という詩集の中で、一番有名なこの一句は以下のように続く…