SIM's memo

Books, Foods, Rock 'n' Roll…and more!

2013-03-01から1ヶ月間の記事一覧

F:フィニッシュ

昨日の午後、なんとか特番の編集が終った。思えば、この企画の話をもらってから1年半、本格的な取材から半年以上が経った。その間、多くの関係者にあった。とても協力的で、その方々に励まされながら制作してきたような感じだ。そして、それ以上に自分にと…

ラスト・スパート

これまで3回、明後日放送の特番をプロデューサーと同僚と3人で聴いてきた。だんだんと、精度が上がっていると言われた。これは、駅伝で監督が選手にアドバイスを送る姿と同じである。3回目の試聴の時、同僚からこんなことを言われた。「SIMくんのこの作品…

寂しいだけか?

仕事からの帰り道。もしかしたら、自分は寂しいのかもしれない、と思った。目下、だれかに自分の今の心境や考えを話し伝えたい。直接話したいという気持ちが強いようだ。だれか特定の人にあいたいとか抱きしめたいとかではない。ただ、滔々と話したい。わか…

旅ゆけば

ここのところ、体調が低空飛行である。先週末あたりからお腹の調子がよくない。副鼻腔炎も酷くなっているような気もする。肩がはっている。そして眠い。春特有の気圧の変化もあってか、気分もゆううつである。今週末の特番が終わったら、反動がきそうで怖い…

思い出すことなど(6)

学生の頃、とある先輩と夜な夜な遊んでいた。その先輩は卒業後プラプラしていて、暇で出不精な僕を誘っては色々なところへ連れて行ってくれた。 ちょうど今くらいの時期だっただろうか。夜中に、愛宕山のNHKライブラリー下の愛宕神社に横付けされたラーメン…

見た目とのギャップ

昼過ぎ、総務の女の子とエレベーターで一緒になった時のこと。どうやら、腹立たしいことがあったようで、目にうっすら涙をためながら、ため息ばかりついていた。そして、「来週、金髪にしてくる」というので、「おー、それはいい!似合うよ、それでバカヤロ…

37km地点

連日、朝から晩まで緊張感ある仕事を続けていると、心身ともにキツくなってくる。ラジオの特番(1時間)制作は、マラソンレースのようなものだ。取材はスタートから20km地点である。後半になると、構成を考えながら素材の編集、ナレーション原稿の作成が待っ…

E:エロスの涙

ぼくは女性好きと職場では思われている。今更否定する気はさらさらない。では何故そう思われているか?おそらく、50代であろうが20代であろうが、自分が単純に好きだ、気に入っていると思ったら、まず話かけているからだろう。職場に限らず、僕はどこで…

Miscellaneous impressions

昨日土曜日は朝から仕事。ずーっと編集作業。10時過ぎにプロデューサーから、先日地元新聞社で懇意にしている記者に無理言って、特番の宣伝を書いてもらった記事が掲載されている連絡あり。採り上げる人物の生年が間違っているが、まあ実際よりも更に長生き…

D:達磨図のような髭面

こちらでも再三書いているが、ただいま来週末放送予定の特番の編集をやっている。併せて、別番組の予算管理書類をもまとめたりしているので、もうてんてこ舞いである。そういう時はどうなるかというと、髭面になる。ふだん丸刈りなので、髭面になると極端な…

ひとりではやっていけない

夕方、昨夜お世話になったナレーターさんからメールの返信をいただく。その中で、こんなことを書いてくれた。 一番大切なのは、志が一緒の人に出会えることです。結局一人では限界があります。 放送業界は、いろんな立場の方々がいらっしゃる。放送局の社員…

色々勉強になりました(たぶん)。

昨日は特番のナレーション収録。担当して下さったのは、報道ステーション等でもナレーションをやられている方。これがプロのナレーションか!とびっくり。こちらは、例によって、段取りでもたついてしまったけれども、焦ることなく対応して下さった。ありが…

C:乳房の勾配

文字にして言われてみると、なるほど、そういうことか、というのがある。「乳房の勾配」というのはその最たるものだ。しかし、このタイトルを曲にしたキリンジの堀込兄はスゴい。爽やかなエロスというには、あけすけなところがまた魅力でもある。「カラダだ…

B:ブス?美人?、そして…

美醜の判断は主観が多分にあるのでムズカシイ。カントはそこを「共通感覚:common sense」というマジック・ワードで切り抜けようとした。この言葉の背景には、人の感情というのは、決してその人独自に表出されるのではない。むしろ、社会性、血縁などの共同…

ちゃんと呼吸をしているか?

ここのところ、今月末の特番編集などでストレスがかかっている。先日の記事で、デモ盤作成時にイラっとしてしまったことを書いた。ストレスって、付き合い方次第だなあ、と今更ながらに感じている。 先日、とある記事を読んでいて、「呼吸エクササイズ」なる…

A:ありがとう

「ありがとう」は、感情の素直な表現だとばかり思っていた。けれども、よくよく考えてみると、韜晦した感情やねじくれた思いなどから出る「ありがとう」もあるなあ、と思う。一番「ありがとう」を言いにくいのは親に対してである。何故だろう、と考えてみた…

Miscellaneous impressions

もうweekdayが終わる。早いものだ。そして、春の足音も聞こえてきた。今年の足音は、ちと荒々しいけど。というのも、花粉症歴二十数年だが、久しぶりにキツい。そして目が痒い。そんな中、夕方に取材等で色々とお世話になっている方のお宅へ夕食をよばれてき…

他人のそら似

前回の続き。茨城は結城にあるアルチザンのオーナーが、先日お父様の手術に付き添った時のこと。担当医の先生が顔も背格好も声も僕に似ていたのに驚いたというのだ。で、名前を確認したら違っていた。ただもしやと、思い僕と腹違いのお兄さんですか、と聞こ…

What? White Day

3月14日はホワイト・デーらしい。僕の場合、14日は給料日なので、ホワイト・デー以上に重要な日である。しかし、そんな僕は昨日、バレンタイン・デーのお返しを同僚から頂戴した。 え、なんかおかしくね?3月14日は一般に男性が女性にバレンタイン・…

文体診断

たまたま、はてなのトップページをみていたら、面白そうな記事を発見。文体診断ロゴーンというサイトだ。自分が書いた文章をコピペして「診断する」をクリックすると、64名の著者と自分が書いた文章の傾向(一致指数)がベストとワーストのランキングでわか…

デモ盤といらいらと

午後、来月からスタートする番組のデモ盤を作成。ぼくは直接担当ではないのだが、構成担当に頼まれて作成した。構成担当から番組イメージとテーマ曲は教えられていたので、つくるのは比較的短時間で済んだ。完成したものを早速、常務取締役に聴かせO.K.がも…

ちょうど2年前

2011年3月11日午後2時46分。忘れることのできない一日。ちょうどその時、市役所近くにいた。今まで経験したことのない強く長い揺れ。1分以上続いただろうか。慌てて外へ出ると、不安そうな人、にやついている人、様々いた。断続的な揺れが続く中…

道化者、黄泉の国へ

山口昌男が亡くなった。81歳。晩年は脳梗塞を患い、表舞台から姿を見せなくなった。しかしかれの仕事に多くの人たちが刺激され、また励まされてきたと思う。ぼくもそんなはしくれのひとりだ。 学生の頃、「山口昌男」の名はぼくにとっては憧れであり、手に…

デモ盤をつくる楽しみ

Roger Nichols & Paul Williams、知る人ぞ知るComposer。前々からかれらによる"The Drifter"と"We've Only Just Begun"が好きだったのだけど、まさか沢山カバーされているとは思いもしなかった。試みにカバー数を調べたら、それぞれ15曲以上はある。本人たち…

昔の新聞を読む

仕事&論文作成の7割は資料を読むことにあてられる。内容にもよるが、新聞を読むことは結構多い。とりわけ、古い新聞記事は、今ではちょっとびっくりするような事件や記事の書き方もあって楽しい。試みに、手許にある新聞1面をみてみよう。 昭和6(1931)…

手紙を書くこと

気づいたら、既に3月も4日を過ぎようとしている。先月末ころから文章ばかり書いていて、年度末の恒例行事になってしまっている。今年は、特番のナレーション原稿に所属している研究会に出す論文を並行して書いている。正直辛いが、楽しい気持ちでもある。 …

六本木には素敵な魔女がいる

仕事で2年ぶりに六本木へ行った。六本木は馴染みがないところである。日比谷線沿線でも、学生の頃、都立中央図書館がある広尾には毎週のように通っていた。しかし次の駅の六本木には行ったことがなかった。通算で今回で3回目だ。 今日お邪魔したのは、今つ…

芥川の歌

今日3月1日は、芥川の誕生日である。今から121年前の1892年生。芥川は短編小説が有名だが、個人的には芥川の本分は文藝、とりわけ詩歌にあったと見なしている。こころみに、手許にある岩波版『全集』第十八巻(書簡Ⅱ)を繙いてみよう。 こちらは芥…