ガラス勾玉づくり
雨の中、お世話になっている資料館の学芸員さんのところへ遊びにいってきた。
最近つくったというパンフレットをいただき、あれこれと談笑していると、今埴輪を焼いているというので見に行ってきた。見に行ってみると、すでに埴輪が焼き終わっていて、その次にガラス勾玉を焼いていた。どうも、来年度の講座でやるための準備をしていたようだ。
講師であるHさんは、もともとステンドグラスを教えている女性で、ここの資料館の中にある埴輪をつくるグループにも属している。60代くらいだが、見た目はとても若い。そして不思議な感じの人。初対面の僕にいきなりペットボトルのお茶と和菓子を差し出してくれた。これで僕はもう手なずけられた(安い!)。
勾玉は鉱物(翡翠・瑪瑙・水晶など)を加工してつくられるが、その美しさはガラスも負けてはいない。七宝焼の簡易版と思っていただいて差し支えないだろう(たぶん)。で、作り方なのだが…
- 粘土を焼いた型に特殊な紙をかたどらせる。
- 勾玉の形になったら、線から約7mm程度離してハサミでカット。
- カットしたら、勾玉の型線まで縦にハサミを入れて、粘土で焼いた型に敷く
- ガラスくず(ステンドグラス制作で余ったもの)を好きな色に盛りつける
- 上蓋に小さな丸い穴があいた円筒型の特殊な素材(軽かった)でできた容器に入れて、電子レンジ(昨今の高性能のではなく、単純にあたためるだけのものがよい)で約15分あたためる。
- とりだして、しばし(30〜40分くらい)冷ます。この時、冷ます時間が短いと壊れやすくなる 。
- 完成
要領がわかれば、つくるのは決して難しくない。お菓子作りによく似ている。難しいのは、ガラスくずを型に入れる点か。ここ次第で、模様と形が変わってしまう。ひとつつくるごとに面白さが増し、結局4つもつくってしまった(上の写真)。
無心でモノをつくることを久しぶりにやったせいか、こころ落ち着いた気分になった。あと、誰かと話しながらつくるというのもよかったのだろう。なんだか、セラビーを受けているようだった。箱庭療法って、きっとこんな感じなんだろうな。
そんな訳で、心身まだ疲れてはいるが、いい気分転換になった。