SIM's memo

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使い分けの効能

 ある日、カフェを3ヶ所使い分けていることに気がついた。
 
 ひとつめはすぐ近所にあるカフェ。打ち合わせなど仕事で利用している。すぐ近くが市役所で駐車場があるため、ちょっと遠方の方でも来やすい。そしてお店の雰囲気もよく、食事が結構おいしいこともあり、とても利用しやすい。
 ふたつめも近所にあるカフェ。こちらはプライベートで人とあう時に利用している。骨董屋さんで仕入れてきた椅子やテーブルが絶妙に配置され、挽きたてのコーヒー豆の匂いが店内に充満している。照明も明るすぎず、暗すぎずでちょうどよい。ドリンクやアルコールが種類が豊富で安い。しかも料理も美味しいから、仲良くしている人といくには最適。
 みっつめはちょっと遠くにあるカフェ。こちらはひとりでしか行かない。嫌なことがあったりすると、ここへ行って落ち着いてくる。こじんまりとした店内で落ち着いて原稿チェックや読書ができる。オーナーさんが同世代ということもあり、あれこれ話をするのも楽しい。常連のお客さんとも話ができるのもいい。食事は実家の無農薬野菜を上手に使った料理を出す。美味しいのはもちろんだが、素材への愛を感じる。こういう料理を提供するオーナーさんをひそかに尊敬している。
 
 僕はある場所やモノを使い分けることが好きなのだ。実はボールペンだって、手帳用とメモ書き用、封筒に書く用でも異なるものを使用している。本も、寝床用と電車用、出先用でも読み分けている。
 使い分けることの効能は、なんといっても気分転換とちょっとした刺激、そして愛着をもって生活すること。ちょっとした楽しみを持ちながら生きていかないと、退屈してしまうと思っているのだろう。こうして書いていると、意外と今の生活もまんざら悪くないと思っているのかもしれない。