SIM's memo

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東瀬戸内海漫遊記(5)

 3日目。2日目同様、春特有の霞がかった朝。朝食を摂り、7時半前にチェックアウト。JR高松駅から8時22分の快速で岡山経由で倉敷へ。10時前に倉敷へ到着。駅前の規模でいうと、JR川越駅と変わらないが、地方の中堅都市といった印象。駅から歩くこと10分程で、この日の目的地である美観地区に到着。
 
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朝10時過ぎの平日ということもあってか、人はあまりいなかった。入口付近から、往時の雰囲気をそのまま残しているかのような建物が並ぶ。
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 そして、倉敷といえば、大原美術館である。
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 画家の児島虎次郎と設立者である大原孫三郎の友情によって誕生した大原美術館は、日本で最初に本格的な西洋美術館として1930年に開館した。入口にはロダンによる「洗礼者ヨハネ」と「カレーの市民」像が配置されている。愚かにも、僕は中を見なかった。時間がなかったのだ。次回来るときは、必ず見よう。そんな愚かな僕を倉敷は受け入れてくれるのだろうか?そんな思いにとらわれながら、美観地区をあとにした。
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(上の写真の奥には40代位の不倫カップルっぽい感じの男女が腕を組んで奥へと消えて行った。いい光景でした)
 
 倉敷駅から岡山駅へ戻り、新幹線の時間を待っている間、駅近くにあるジュンク堂書店で『大原孫三郎』(中公新書)を購入。旅の思い出である。実際に倉敷を訪れたので、本の中の情景がありありと甦ってくる。そして、岡山駅から新幹線で品川まで3時間半余。急いで乗り換えて大崎まで。大崎から湘南新宿ラインの快速で宇都宮まで。贅沢をしてグリーン車に乗る。宇都宮には18時過ぎに到着。雨がそぼふる宇都宮は肌寒かった。その後、所用があって前会社に戻ると、仲のよい記者とばったりあい、しばし立ち話。
 旅はいい。予算に余裕があれば、もう一泊したかった。けれども、2泊3日という物足りなさがちょうどいいのかもしれない。次回は倉敷を中心に行きたい。そして、桃太郎JEANSと倉敷帆布、そしてい草を見にいこう(終)。