SIM's memo

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東瀬戸内海漫遊記(4)

 15時前、さぬき市志度から高松市内へ戻る。途中、兵庫町のアーケード街を通る。午後の日差しがガラス張りのアーケードの屋根に反射してきらきた輝いていた。宇都宮のさびれた商店街と比較しながら、宇都宮市の来し方行く末を嘆きつつ早々にチェックイン。荷物をとき軽装し、最寄りのバス停からバスに乗って再びJR高松駅へ。行く先はふたたび児島。今度は下津井地区だ。
 
 16時過ぎに児島に到着。JR児島駅から1時間に1本しかない周遊バスに乗る。途中、こんなところに外国人の方々は歩いているのを不思議に思いつつ、バスは鷲羽山ハイランドパークへ。後でわかったのだけど、ここの正式名称が「ブラジリアンパーク 鷲羽山ハイランドパーク*1とわかり納得した。
 
 バスにゆらゆらされること20分余。下津井の中心部へ。「むかし下津井回船問屋」(下の写真)に寄ろうとするも定休日。しかたなく、次のバスがくるまでぷらぷらとする。
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 右手に瀬戸内海そして眼前に瀬戸大橋を眺めつつ、鷲羽山めざして歩いた。途中、瀬戸大橋下に到着したので、一応記念に本州側の基地跡にある石碑を撮影(下の写真)。
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その公園入口に桜の木があって結構咲いていた。桜と瀬戸大橋と遠くで犬を散歩するおやじ。
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右をみると、少しずつ日が傾きかけている。時刻は17時をまわっていた。風がつめたく身体にこたえる。崖をぬうように敷かれた道をひたすら歩く。すれ違う車はほとんどなく、瀬戸内海から吹き上げる風にさらされながら、ただただ歩く。そして歩くこと15分。ピンク色の昭和感満載の建物が見えてきた。下電ホテルである。ここにバス停があるので、バスが来るのを待っていた。待っている間、自転車でホテルへやってきた地元の女の子(おそらく中学生)が、ハンチング帽をかぶったおっさん(つまり僕)がバス停横の椅子に休んでいる姿をみてとまどいつつ、挨拶してくれたのが印象的だった。
 そして20分ほどまってようやくバスが到着。乗客はおばちゃんだけ。瀬戸内海の風にさらされつづけ、身体は冷え切っていたが、気分は悪くなかった。春の光があたりを包む鷲羽山をあとにしながら、あの1時間は自分と黙って向き合った貴重な時間だったんだな、と改めて思いつつ2日目の宿である高松へと戻った(続く)。
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*1:リンクを開いた時の音に注意!