SIM's memo

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悩むこと

 ひところ、『悩む力』という書籍がかなり売れたのは記憶に新しい。僕自身、よくあれこれどうでもいいことで悩んでいる。そういう意味では、「悩む力」はあるのかもしれない。だけど、振り返ってみて、所詮表層的なところで撞着しているだけの話である。滑稽というほかない。
 
 人生の岐路にさしかかっている(ように感じる)。これまで、なんとなく、漫然と生きてきてしまった。それでもなんとかやってこれた。だけど、もうそういうことができなくなり、根本で生き方を変えていかないといけないところにさしかかっているように感じる。深く悩むことを避けてきた。そして、ある程度悩めば、なんとなく自分に妥協し、前へ進めていた。だけど、それは結果として、自分自身に嘘をつくことであり、問題を先延ばししているだけに過ぎない。それが、とうとう太刀打ちできなくなってきた。ただそれだけである。10代の頃の悩みと30代の今の悩みは異なる。だけど、自分というなかなかとらえどころのない人間に対して、どう嘘をつかず正直にいるか、これを今までしてこなかった。だから、何かあった時には人のせいにできるような言い訳をどこかでつくっていた。言い訳は無尽蔵につくることができる。だけど、自分自身を幸福にはしない。だから、今はとことん、逃げずに悩もうと思っている。