SIM's memo

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Miscellaneous impressions

一瞬先は闇

 今週月曜日の夕方、あたりはすっかり暗くなり、家路を急ぐ多くの車で渋滞していた細い道。信号待ちをしていた僕は、渋滞真っただ中だった。前の車が動きはじめたので、ノロノロと走らせたとたん、対向からやってきたおばあちゃんが乗る自転車が、我が車の左前でいきなり倒れたのだ。慌ててブレーキを踏む僕。その時「これはマズい!うわーーーーー」と思いかなり慌てた僕。幸いノロノロ運転をしはじめた時だったので、後ろの車から追突されることもなく、おばあちゃんの頭に車がぶつかることはなかった。おばあちゃんは自力で起き上がり、こちらにすまなそうな顔を向けて謝り、また自転車に乗って行った。この出来事は、誰が悪いという話ではない。しかし、いつ何時も想像し難い出来事に巻き込まれることを痛感した。
 

ポリシー

 この日は天候と相まって、不穏な空気がなんとなく僕の周辺に漂っていたような気がする。上記の出来事の前、とある文学者の寄贈目録を借りていたので返却すべく、遺族のお宅へ伺った。その方は、市民運動などに熱心で、伺った前日に原発反対のデモ行進にも参加していた。その話をふった時(思えば迂闊だった)、返す刀で「あなたは原発に賛成なの?反対なの?」と問われた。僕は、この方との今後の関係を瞬時に判断し(かなり気難しい方で余計なことや知ったふりをして揚げ足をとられたくなかった)、賛成でも反対でもないと答えた。そうすると、その方は大変驚かれ、研究者(ではないのだけれども、まあことの成り行き上、仕方ない)としていかがなものかと言われた。
 僕は原発には反対である。しかし、それまで原発が供給していた電力の恩恵を与っていたという事実がある。それを一昨年の事故を契機に反対するというのは、あまり深く憤ったり考えてこなかった人間にとっては、なんだかうわっつらな感じがしていた。問題は原発にむらがってきた人々の態度であり、原発のリスクをはっきり言ってこなかった学者や政治家そして業者にある。だけど、この問題をわずかな時間で相手に伝える程、僕は深く考えてこなかったのも確かである。だから、敢えて曖昧な答え方をしてみた。
 結果的に、これでよかったのかどうかまったくわからない。相手の心証にあまりいいものを与えなかったのは確かである。これは、なるべく距離をもって付き合いたいという僕の態度のあらわれとも言える。いずれにしても、突然、自らのポリシーをだれかに表明することは起こるのだ。思えば、「一瞬先は闇」の伏線はこの時からあったのかもしれない。
 

遅々として進まぬプロジェクト

 今秋からはじまったプロジェクトなのだが、当初の予定(本スタートが11月上旬)よりかなり遅れている。このままだと、おそらく12月になるだろう。そうなると、一番大変な思いをするのは僕である。クライアントが県ということもあって、ある程度は覚悟はしていた。しかし、ここまで遅くなり、しかも要望等具体的なものがほとんど何もでていないのには参った。ただ、指をくわえて待っているだけではいけないので、こちらからあれこれとせっついてスケジュールを進めてはいる。しかし、なかなか容易ではない。お金に目が眩んだのは確かだが、やるからにはいいものをつくりたい。相手がどうのこうのではなく、要はこちらの気持ちの問題である。気持ちが折れないよう、うまくやっていきたい。
 

悪いことばかりじゃない

 ブログで愚痴めいたことを述べるのは、あまり好ましいことではない。こんな最近だが、ささやかながら嬉しかったこともある。最近、ノドの調子がいまひとつだったので、ここ一週間、毎朝はちみつと生姜をお湯で割ったものを飲んでいる。気づくと、ノドの違和感がなくなった。はちみつと大根もいいとは聞いていたが、生姜もいいようだ。ちなみに、はちみつはスイス製で高山植物由来のもの。味はハーブキャンディーのような味わい。どのはちみつでもよいって訳ではないのかもしれない。
 
 そんな訳で、来週は給料日。払いが多いのだが、嬉しいことには変わりない。早くこないかなー。