SIM's memo

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一期一曲(36)

Buzzcocks "Ever Fallen in Love (With Someone You Shouldn't've)"(1978)
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 1970年代中頃よりアメリカとイギリスでほぼ同時に起こったPunk Movementの中でひときわ異彩を放っていたのが、イギリスのバンドであるところのBuzzcocksであろう。かれらを見ればよくわかるのだが、フロントにたつPete Shelleyはどう見てもぱっとしないなで肩のオッサンにしか見えない。歌声も何だかすっとんきょんな感じ。けれども、キャッチーだけどどこか知的でひねくれた歌詞はイギリスにおけるミュージック・シーンの王道を歩んでいる。そんなかれらの最大のヒット曲が今回とりあげた曲。何度も言うが、見た目がまったくぱっとしないのに、奏でるメロディーと演奏には疾走感がある。このギャップがかれらの最大の特徴(長)だと言える。
 
 "Ever Fallen in Love"は6枚目のシングル曲。実はかれらの初期の曲は荒削りだが、魅力溢れるものが多い。デビュー曲の"Orgasm Addict"はまじりっけなしのPunkなのだが、どこかポップでわかりやすい。かれらの先達はBeatlesなどのイギリスのギター・バンドであることがよくわかる。そして、Buzzcocksのもうひとつの特徴が1920〜30年代のドイツの藝術学校Bauhausなどの構成主義的でモダンなジャケット・デザイン。かれらのセンスのよさは他のバンドとは一線を画していた。
 
 個人的には、20歳の秋によく聴いていた。若い頃にありがちな、モヤモヤとした行き場のない感情をかれらの音楽を聴くことでちょっとだけでも解消されていたような気がする。どこか懐かしさがかれらの音楽にはいつも漂っていた。
 

ラヴ・バイツ

ラヴ・バイツ