SIM's memo

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仕事とコミュニケーション(2)

case2:五里霧中でライティング

 次のケースは、つい昨夜まであったこと。東京の某制作会社から、国内の世界遺産を紹介する冊子の原稿作成の仕事での話。小生はライターさんに書いてもらった原稿をチェックしたり、場合によっては手直しをしたりするなどの仕事を頼まれていた。最初の校正原稿をもらった時、正直驚いた。こちらが指示したことがあまり修正されていない。さらに、クライアントからよくわからない修正指示の文書が送られ、これを見て手直しをしてくれと言われた。
 ここで早めに電話なりして、東京の制作会社の担当者と直接話をしながら確認すればよかった。会ったこともない人間との仕事は往々にしてある。メールだけだと、相手の意図することを汲み取るのは難しいことが多い。話せばわかる、じゃないけれども、話せば、どういう人間なのかある程度は想像できる。今回のように、細部に神経を使う仕事だとなおさらと痛感した。
 最終的に、一度電話をした。こちらはどうしていいかわからない指示があったからだ。締め切りが迫っている中、相手の担当者は締め切りに間に合わせたいから、こちらが提案をすればそれに乗るしかないだろう。となると、こちらがいかに先手を打って受け身ではなく、主導権を握りながら仕事を進めていくかが鍵となる。コミュニケーションひとつで、いかようにも変わる。当たり前のことを今更ながらに実感した。(続)