SIM's memo

Books, Foods, Rock 'n' Roll…and more!

2013-01-01から1年間の記事一覧

一次審査

前会社への置き土産である拙制作の番組が民間放送連盟賞の関東甲信越ブロッグの一次審査を1位通過した。二次審査は上位3作品でコンペにかけられ、結果は再来週以降にわかるようだ。そこで1位をとれば、地区代表としてめでたく全国審査に出品できる。この…

水無月読書漫談

表面上あまり思われない(見られない)のだが、実は6月はずっとこころが荒れていた。そして今もそれなりに荒んだこころもちでいる。そんな荒んぢまつたこころもちにもかかわらず、それなりに読書ができた。おそらく荒んでいるからだろう。ある意味、慶賀す…

ダイエット(承前)

訳あってダイエットをはじめてから10日余。順調に体重が落ちており、はじめた時よりも既に6kg減っている。こう書くと少し驚かれるのだが、別に無理をしている訳ではない。運動といっても、用があって自転車に乗るか散歩(約20分)くらい。なので、運動ら…

反=恋愛小説として 〜漱石『門』を読む(3)〜

門をくぐれた御米、くぐれなかった宗助(1) もともと身体が丈夫ではない御米が、精神的疲労と緊張感から「発作」で寝込んでしまう場面がある。そこに至る伏線を箇条書きしておこう。

反=恋愛小説として 〜漱石『門』を読む(2)〜

御米という存在 野中宗助の妻御米はどう描かれているのか。まずはこちらを読んでみよう。

Miscellaneous impressions

またひとつ年をとった。 午前に免許の更新をしてきた。写真をみると、更新の度に容疑者面してきたと思う。これをテレビに出されたら、間違いなく「あいつ悪そうだなあ」という面構えである。午後、夕方人に会う前に、紀伊國屋書店で本を買う。自分へのプレゼ…

ダイエット

訳あって、ダイエットをはじめる。以前もやったトマトスープをメインとしたダイエット。嫌いなキャベツ、好きなセロリの他にタマネギやパプリカを入れる。このスープはすぐにげんなりするので、なるべくおいしく食べようと今回は昆布で出汁をとることにした…

反=恋愛小説として 〜漱石『門』を読む(1)〜

明治43(1910)年に発表された漱石の『門』を久しぶりに読み返した。最近、あまり小説を読まなかった(読めなかった)が、一気に読了した。今読んでも古さを感じさせない。あれこれ、問いがちりばめられている。これこそ、文学の文学たる由縁だろう。…

悩むこと

ひところ、『悩む力』という書籍がかなり売れたのは記憶に新しい。僕自身、よくあれこれどうでもいいことで悩んでいる。そういう意味では、「悩む力」はあるのかもしれない。だけど、振り返ってみて、所詮表層的なところで撞着しているだけの話である。滑稽…

M:Most of us are sad

喜びの時は一瞬だけど、悲しい時は長く静かにひきずる。質量化してみれば、おそらく同じ割合なのだろうけど、感じ方はまったく違う。漱石の『草枕』の冒頭は有名だけど、読んでみると、ベースにあるのはロングテールのような長い長い哀しみのような気がする…

思い出すことなど(7)

先日、荷物の整理のため神奈川の家へ行った。今ではマンションが林立し、駐車場が増えてしまい、大変つまらない街になってしまったなあ、と行く度に思う生まれ故郷。今から20年程前には、商店街をふくめて活気があった。そうした中、僕にとって思い出深い…

L:Love

梅雨入り宣言直後はたいてい晴れるという、個人的な見解があるのだが、今年はどうも空梅雨のようだ。梅雨特有のhazyな雰囲気は好きじゃないが、稲や野菜の生育に影響がでそうで心配である。こりゃあ、男根様と女陰様のエネルギーで雨乞いした方がいいかもし…

皐月読書漫談

5月はなんだかだで読書をしていたような感じだった。しかし、上旬の読書と下旬での読書は、その様相がガラリと変わっている。ひとえに、僕自身をめぐる環境あるいは心境の変化である。ここでは上旬の読書をざっとメモみたいに書いておく。

道化者をふたたび送る。

2013年3月に黄泉の国へと旅立った山口昌男という人物は、知る人ぞ知る学者だった。この稀代の道化師に縁のある人たちによる追悼特集が『ユリイカ』に掲載されているのを知ったのは、twitterでフォローしている田中純氏のツイートだった。これは読まなき…

Soul Mining

みすず書房から今年の3月に刊行されたダニエル・ラノワ『ソウル・マイニング』は、久しぶりに楽しくそしてこころ揺さぶられる自伝だった。ダニエル・ラノワの名前を聞いたことがなくても、たとえばU2の"The Unforgettable Fire"や"The Joshua Tree"あるいは…

K:神奈川

僕が生まれたのは神奈川県。そばに厚木基地があるところだ。生まれて2年後、20代の父と母、そして生まれて間もない妹とともに、縁故のない栃木県はど田舎に移った。大袈裟だけど、「北の国から」の吾郎たちが引っ越した掘建て小屋を今でも直視出来ない。…

ミミのこと

今朝、実家にいるミミという三毛猫が亡くなった。6歳。猫エイズに加え、白血病だったという。この猫の親も弟も病弱で、ミミだけは健康だと思っていた。だから先月末に様子がおかしいと思って病院へ連れて行き、検査したらそういうことだったので、ただただ…

蟄居屏息

僕という人間をある程度知っている人、あるいは拙ブログを読んで下さってる方はおわかりかもしれないが、現在蟄居状態である。理由はいくつかあるが、女性関係でそういう仕儀になった訳じゃない(なりそうにはなったが、それはまた別の話)。色々と事情が変…

J:情熱

これまで情熱をもって取り組んで来たことってほとんどなかった。寂しい話である。先日、仕事でまちの駅のイベントの取材に同行してきた。そのイベントで地元のアイドル・グループたちが歌う姿をみた。僕は彼女たち歌う姿以上に、追っかけの男性諸氏の振る舞…

I:いのちを預かること

GW後半の5日間、友人の猫を預かっていた。自分では猫が好きだから、預かるのは苦ではないだろうと思っていた。しかし今回預かってみて思ったのだが、僕は動物が好きではないことがよくわかった。うんちの処理やごはんをあげること等はまったく苦ではなか…

あんパンをつくる。

連休明け、朝から天気がよかったし、先日まで預かっていた猫が飼い主のもとへ帰っていたので、部屋の掃除をした。その勢いに乗じて、ひさーーしぶりにパンをつくった。今回はあんパン(つぶあん:市販のものを使用)。強力粉をふるいにかけ、塩をひとつまみ…

よく晴れた日中

5月4日、母校が春季高校野球県大会決勝まで残ったので、観戦してきた。 天気もよく、空気はカラリとしていて、外でスポーツ観戦するには最高の一日。序盤から中盤は、互いの実力が伯仲し、いい試合をしていたが、チャンスを活かせなかった我が母校は、3−…

なつかしいお菓子

ひさしぶりの食べ物の話を。なつかしい洋菓子がある。それは欧風菓子クドウのレーズンクッキーとフロレンツアーミレーである。 小さい頃、すでに神奈川から栃木へ引っ越していた僕は、神奈川の家へ行くと必ずここのレーズンクッキーとフロレンツアーミレーを…

生家

一昨日の夜(5月1日)、生家のある神奈川へ車で父と行く。現在、僕の両親は栃木県内に住んでいるが、もともとは神奈川の人である。当然ながら、親戚たちは栃木県内にいない。で、神奈川にあるマンションを湘南台に住む資産家に売ることになった。理由は、…

Atlantic Label

先日、新宿のTower Recordへ行った。宇都宮からTower Recordが撤退して以降、もっぱらオンライン・ストアでしか購入していなかった。なので、店舗でCDを購入するのが久しぶりとあって、ちょっとワクワクしてしまった。目的はというと、ワーナー・ミュージッ…

卯月読書漫談(下)

さて、丸谷才一が亡くなって半年が過ぎる。続々とかれの著書が文庫化されている。小説家としては、然程面白いものを書いているとは思えないが、エッセイことに評論については丸谷のよさであるキレがでているように思う。『恋と日本文学と本居宣長・女の救は…

卯月読書漫談(上)

「4月は残酷な季節だ」という手あかにまみれつつあるT.S.エリオットの言葉を待つまでもなく、僕にとっての4月は残酷さプラス、リビドーほぼ全開な一ヶ月だった。こういう時は何故だかわからないが、意外と良書そして読書をする機会が増える。てなことで、…

H:変態とクリエイティブ

ラジオ業界に限らず、モノをつくる人たちの間では、「変態じゃないといいモノはつくることはできない」という格言がある。つい先月も、東京へ異動になった前上司から「変態じゃなきゃいいモノはできないよねぇ」としみじみ言われた。 そもそも「変態」ってな…

読みかけ本の在処

読みかけの本が多い。しかもリスク分散のように数カ所に置いてあるときた。改めて確認してみると、まずは寝床。枕前の本棚(無印のパルプボックス)に置いてある。4冊。一番下の分厚い本は、ミシェル・レリスの『幻のアフリカ』(平凡社ライブラリー)。そ…

G:Good Feelin' to Know

相性ってやつはなかなか侮れない。必要以上に気にすることもないのだろうけど、やっぱり相性のよしあしってあるんだなあと痛感する。そのひとつにタイミングである。 先日辞めた会社の総務部にいる女の子と食事をしてきた。そのきっかけだって、たまたま地元…