SIM's memo

Books, Foods, Rock 'n' Roll…and more!

2013-01-01から1年間の記事一覧

Nervous

ここ数日、新たなプロジェクトがはじまり、しょっぱなからタイトなスケジュールで不安いっぱい。なんせ、前に提出した案を再度つくりなおさなくてはいけなくなったため。しかも、案を前に提出した時よりも倍以上かつ詳細につくらなくてはならなくなった。そ…

AVの昨日・今日・明日(2)

AV監督のカンパニー松尾は、ヴィデオ・カメラ片手に、様々な女性たちと対峙してきた。彼のスタイルはいわゆる「ハメ撮り」という。カメラ片手に自らが行為に及ぶところを撮影のことだ。AVのレゾン・デートルを単刀直入に、見る側のマスターベーションの一助…

AVの昨日・今日・明日(1)

昨日、サイゾーに掲載されていたAV*1男優の加藤鷹のインタビュー記事を読んだ。加藤は最近、AV男優を「卒業」すると宣言し、インターネットのニュースでも取り上げられていた。まあ、それくらいこの業界では有名な人物である。その加藤が、3年前からAV男優を…

「情」の世界

徳太郎尾崎紅葉の『多情多恨』(1896=明治29年)を読んだ。玄人筋では、『金色夜叉』よりも評判がいい紅葉の代表作のひとつだ。一読して、なるほどこれは面白い。全体にテンポもよく、言文一致で書かれている。筋もわかりやすい。『読売新聞』に連載されて…

オリジナル・サウンドトラック

オリジナル・サウンドトラックを脳内で勝手につくるという遊びは、今にはじまったことではなく、中学の頃からやっていたと思う。当然、当時よく聴いていた曲たちが中心なので、ヴァラエティー豊かではない。だけど、これらの曲たちが、当時ぼくが見聞きして…

S:Sad Memories

夜、音楽を聴きつつ調べものをしていたら、急に学生の頃の苦々しい出来事の数々を思い出してしまった。これらの思い出には、悲(哀)しみがまとわりついている。なので、数年前にある程度密閉してこころの奥底に封印したつもりだった。しかし、何の前触れも…

R:ラジオと論文と

「頭は低く、志は高く」という言葉がある。誰が言ったのか失念してしまったが、そのモットーを心がけてつくっているものがある。論文とラジオ番組制作だ。いずれも、ひとり親方でなんとかできてしまう。自分自身の心がけと情熱、そして構成力でどうにでもな…

Q:Que sais-je?

「わたしは何を知っているだろうか?」(Que sais-je?)を哲学のモットーとして掲げたミシェル・ド・モンテーニュ。38歳で隠遁生活に入ったというモンテーニュの精神を象徴する言葉でもある。つまり「懐疑」である。モンテーニュの懐疑の精神が、のちのデカ…

P:Peach

これからが桃が美味しく食べられる時期だという。なので、この時期は桃をもらうことがちょこちょこある。

文月読書漫談

7月はなんだかだで読書ができたような気がする。久方ぶりに面白く読めた書籍に巡り会えたことが大きいだろう。7月もとうに過ぎてしまったが、ここではその中から2つの傾向のもとに読書をしてきた軌跡を簡単に述べてみる。

O:お世話になった人

学生時代から社会人にかけてお世話になった方々はそれなりにいる。とりわけ、お世話になったという人がいる。 大学を卒業した翌年。僕は地元の教育委員会に嘱託で文化財調査や編纂事業にかかわる事務などの仕事に従事していた。そのセクションの上司という人…

思い出すことなど(9)

久しぶりに渋谷駅から京王井の頭線に乗った。車両のデザインは相変わらずで、ちょっと懐かしさがこみ上げて来た。京王井の頭線で思い出すことが二つある。ひとつめは、1回目の大学入学間もない頃。新歓コンパに参加するために京王井の頭線渋谷駅へ降り立っ…

思い出すことなど(8)

19歳の頃、あれは冬だっただろうか。サークルの先輩とふたりで鎌倉へ遊びに行った。何故、一緒にいったのだろう。今となっては思い出せない。JR鎌倉駅へ着くなり、先輩と僕は目に飛び込んだものをひたすら俳句にしていたことはよく覚えている。どれだけつく…

反=恋愛小説として 〜漱石『門』を読む(4)〜

門をくぐれた御米、くぐれなかった宗助(2) 宗助が御米の心身の不調と入れ替わるように、不安に苛まれる直接のきっかけとなったのが、かつての友人安井の存在であった。崖上に住む大家の坂井家主人の弟が蒙古におり、そこで知り合った友人というのが安井で…

N:流れに身を任せること

7月24日のNHK朝の連続テレビ小説「あまちゃん」を見ていたら、薬師丸ひろ子演じる女優鈴鹿ひろ美が、主人公の天野秋の母親(だとは鈴鹿ひろ美は気づいてないと思う)がアイドルになれなかったのを「運がなかったのよ」と酔いに任せて呟いていた。この一言…

審査結果

今日、日本民間放送連盟賞関東・甲信越・静岡ブロックの最終審査があり、ラジオ教養番組部門でエントリーしていた拙制作番組は第2位となった。一次審査では1位だったので、逆転された訳である。電話をくれた前会社の東京支社長は、とても残念がっていた。…

涙と笑いと愛?と(3)

(上:梁から那珂川を眺める親子)

涙と笑いと愛?と(2)

(上:右岸からみた那珂川の梁) ハプニングその3 〜かわいらしい天然さん、ブルーベリー畑で爆弾投下〜 ブルーベリー農園に到着し、古民家を改築した休憩所で涼みながら昼食。農園のおばさんたちからキュウリとなすのつけもの、とれたてのトマト、そしてト…

涙と笑いと愛?と(1)

(上:茂木町大瀬の那珂川) ほどよく晴れた土曜日、いつものメンバー5名でブルーベリー摘み&梁(やな:こちらは竹で格子状に組んで梁簀(やなす)を張って流れてくる魚を受けて捕る仕掛け)で涼んだりする、に行って来た。このメンバーで過去2回、あちこち…

日本国憲法前文をはじめてちゃんと読む(11)

まとめ 以上で現行憲法と改正草案の前文を読み比べながら、改正草案前文を批判的に検討してきた。ここで再度、(9)で述べた改正草案前文の批判にあたってのポイントを述べておこう。 「人類普遍の原理」の削除(3・6) 「他者」の排除(4) 「天賦人権…

日本国憲法前文をはじめてちゃんと読む(10)

天賦人権説をめぐって そもそも「天賦人権説」とは何か?この「説」の基になっている「天賦人権」という言葉の意味を調べると、こう記載されている。なお、参考までに「天賦人権説」の辞書上での意味も記載しておく。 【天賦人権】 天がすべての人に対して平…

日本国憲法前文をはじめてちゃんと読む(9)

現行憲法と改正草案を読み比べる 〜最終段〜 それぞれの前文の最終段を見てみよう。 【現行憲法】 日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ 【改正草案】 日本国民は、良き伝統と我々の国家を末永く子孫に継承…

日本国憲法前文をはじめてちゃんと読む(8)

「公共の福祉」と「公益及び公の秩序」そして「自由」 「公共の福祉」(public welfare)とは、AとBがそれぞれの権利を主張した際、多種多様な人間が生活する社会なので、どうしても互いの権利をめぐって衝突せざるを得なくなる場面が出てくる。また人権には…

日本国憲法前文をはじめてちゃんと読む(7)

現行憲法と改正草案を読み比べる 〜第3段(下)〜 前回は、改正草案前文の第3段で述べられている「…であるべき」という「当然」のニュアンスについて、『日本国憲法前文に関する基礎的資料』(衆憲資第32 号、以下『資料』と略す)に掲載されている前文の…

日本国憲法前文をはじめてちゃんと読む(6)

現行憲法と改正草案を読み比べる 〜第3段(中)〜 それでは、改正草案前文第3段は、どのように述べられているだろう。

日本国憲法前文をはじめてちゃんと読む(5)

現行憲法と改正草案を読み比べる 〜第3段(上)〜 つづいて前文第3段では、国際社会における「国際協調主義」を宣言している。

日本国憲法前文をはじめてちゃんと読む(4)

現行憲法と改正草案を読み比べる 〜第2段〜 つづいて、前文第2段を読んでみる。まずは現行憲法から。

日本国憲法前文をはじめてちゃんと読む(3)

さて、今回読み比べで参照した資料をまずは列記しておく。 衆議院憲法調査委員会事務局『日本国憲法前文に関する基礎的資料』(2003年) 自由民主党『日本国憲法改正草案(全文)』(2012年) 自由民主党『日本国憲法改正草案Q&A』(2012年) 「…

日本国憲法前文をはじめてちゃんと読む(2)

なにゆえに前文を? 現行憲法と改正草案を読み比べる前に、何故おまえは条文を読むのではなく前文を読むのか?という点を述べておきたい。それは以下の2つの理由からである。 前文に現行憲法の原理が明確に宣言されているから 現行憲法の前文の法規範性 1…

日本国憲法前文をはじめてちゃんと読む(1)

先日、ビデオニュース・ドットコムのニュース・コメンタリーを見ていたら、7月3日の日本記者クラブ主催の主要9党首による討論会のことが語られていた。