東瀬戸内海漫遊記(3)
昼に児島から高松経由で志度に向けて出発。香川県さぬき市志度。瀬戸内海に面した小さな町で、JRと琴電から下車しても海まで徒歩10分程で行ける。平日ということもあって、駅周辺でふらふら歩いているのはだれもいなかった。さっそく、目的地である平賀源内記念館へ。
窓口で荷物を預け、入館料500円を払う。こじんまりとした展示スペースではあるが、平賀源内の多彩なる生涯をコンパクトにまとめてある。当館ならではの貴重な資料もさりげなく展示されているところがよい。
預けてある荷物をひきとり、記念館を後にして源内通りを西にてくてく歩くと、平賀源内の旧宅がある。源内通りは上の写真の通り、人っこ一人おらず。いいなあ、田舎って。天気もいいし、ほどよく暑いし、旅路という感じでよい。
平賀源内旧宅に入る。職員のおばちゃんから数種の薬草をブレンドしたお茶をいただく。結構美味しくいただけたということは、身体はあまり調子がよくないのだろう。旧宅内には様々な写真や関連書籍などが雑多に展示されていた。なんだか、人のうちに勝手にあがった感覚にとらわれ、落ち着かなかった。なので、早々に中庭にある薬草園をみる。実はそのうち、実家の敷地内で薬草園を開くのがささやかな夢であることをここでいきなり告白しておく。
そんなこんなで、急いでJRの駅にもどる。途中、琴電志度駅前を通る。こういう駅舎は僕が小さい頃、田舎にあった。
写真には写ってはいないけど、このあたりで高校生男女のヤンキーたちがJR駅へ向けて歩いていた。ほぼ同じタイミングでJR志度駅に到着。興味本位で彼らを撮影しようとしたら睨まれた。当たり前である。だけど、すべてが懐かしい光景。記憶が現前に広がるかのような思いに浸りつつ、高松へ戻った(続く)。